【制度改正】特殊車両オンラインシステムのセキュリティ強化解説、2段階認証・パスワード変更など

コラム

2025年(令和7年)、特殊車両通行許可に関するオンラインシステム(特殊車両)は大幅な改修が行われて、セキュリティ対策が大きく強化されています。

「2段階認証の導入」「パスワードルールの変更」「メールアドレス必須化」「再発行機能の追加」など、実務に直結する変更が多数ありますので、久しぶりに操作される場合はお読みください。

国土交通省の操作マニュアル等の公式資料をもとに、2025年制度改正のセキュリティ強化内容を詳しく解説します。

2025年制度改正の背景

2025年の特車制度改正の背景としてセキュリティ強化の理由ですが、特殊車両のオンライン申請は、従来からインターネット上で24時間利用可能な仕組みとして普及してきましたが、ID・パスワードのみの認証による不正なアクセスのリスク、パスワード管理の脆弱性、利用者増加によるセキュリティリスクの拡大などの課題がありました。

このような背景から、2025年にシステム改修が実施されて、セキュリティ水準が大幅に引き上げられています。

パスワードルールの変更

桁数やパスワード強度が強化されています。2025年改修では、ログイン時のパスワード要件が見直されています。

  • 特車ポータルの主な変更は以下のとおりです。
    • パスワードルールの変更
    • パスワードの文字数・形式の制約強化
    • 英数字混在など複雑性の要求
    • 従来パスワードからの変更(移行対応が必要)

国土交通省の操作マニュアルでも、ログイン時に「新しいパスワード体系への移行」が求められる旨が明記されています。

重要!ポイント

旧パスワードのままではログインできないケースがあるため、初回ログイン時の変更対応が必須です。従来の8桁パスワードを使用していたユーザーは、改修後の初回ログイン時に新ルールに基づく変更を強制的に求められます。

パスワードルールの変更詳細

文字数は、10文字以上、15文字以内となっています。使用必須文字は、半角の「英大文字」「英小文字」「数字」「記号」の4種類すべてを各1文字以上含める必要があります。

メールアドレスの登録が必須化

2025年改修では、ユーザー管理の強化のため、メールアドレスの登録が必須化されており、IDとメールの紐付けが行われています。これは本人確認の強化・パスワード再発行時の認証手段・2段階認証との連携などの目的があります。

これまで任意項目だったメールアドレスの設定が必須となりました。後述する2段階認証やパスワード再発行に利用されるため、確実に受信可能なアドレスを登録する必要があります。

重要!ポイント

会社共通アドレスではなく、担当者単位の管理が推奨されます。異動で担当者が変わる場合に注意が必要です。

2段階認証(多要素認証)の導入

この改正で最も重要なのが「2段階認証(多要素認証)」です。

ログイン時にID・パスワードの入力とメールなどによる認証コード入力という2ステップが必要になります。登録したメールアドレスに送付される「6桁の確認コード」を入力する方式です。

2段階認証(2-Step Verification)とは、ID・パスワードの入力後に、メールやSNS、アプリによるコード認証などの「追加の本人確認」を設けるセキュリティ対策のことです。万が一パスワードが流出しても、第3者による不正アクセス(なりすまし)を強力に防ぎ、アカウントを守る仕組みです。

導入目的としては、不正ログインの防止・アカウント乗っ取り対策・情報漏洩リスク低減です。

重要!ポイント

ログイン時に毎回コード入力が必要になります。担当者が複数いる場合でアカウント共有している場合は運用見直し必要になります。

なお、主に「パスワードの変更・再発行」や「ユーザー情報の更新」を行う際に求められます。通常のログイン時(ID/PASS入力のみ)には求められない運用となっています。

パスワード再発行機能の追加

2025年改修では、利便性向上としてパスワード再発行機能(セルフリセット)が追加されています。

従来は管理者対応や問い合わせが必要でしたが、改修後、メール認証で即時再発行可能となっています。業務停止のリスクの低減して現場でのトラブル対応が迅速化されています。パスワードを忘れた場合、事務局へ問い合わせるなどの手間がかかっていました。

方法は、ログイン画面の「パスワードを忘れた方はこちら」から、登録メールアドレスを利用して自身で即座に再発行が可能になりました。

その他のシステム改修

2025年3月には、申請データ構造の変更も実施されています。申請データ形式の変更・新システムとの互換対応・車検証照合機能などの拡張などです。ただし、既存データの再利用時は形式に注意が必要です。